やる気はなくてもお腹は空くの

料理、嫌いじゃないですよ。食べることは好きだもん。
でも「料理、好き」と言ってしまうと、「よはねすさんの料理食べさせて」って時々言われちゃうんだよね。
ひとさまに出せる料理、と思うと途端に料理欲が失せる。
友達甲斐のないやつだ、我ながら。

自分が食べたいもの(これがけっこうヒドイ偏食で)を考えるのが大好きで、実際作ると美味しい時と不味い時と半々かな。

しかし、まだ絶賛脱力中。
きのうは、たぶん20年ぶりぐらいに固形のカレールーを使って、カレーライスにした。
これなら何も考えずに作れるし、なにしろじゃがいも玉ねぎ人参しか冷蔵庫になかったから。

自慢じゃないけど、固形ルウのカレーも実はよく失敗した。
食べるときに、溶けてないルウのかたまりが必ず残ってる。
あたしゃ、カレーも作れないのか。これは結構、気落ちしますよ。

昔、上司にまで愚痴ったことがある。
そしたら、「ルーは別の小皿で溶かしてから入れるといいですよ」とコツを教えてくれた。
その人は独身が長かったので、料理もけっこう自分でしたそうだ。
そーかー、と恥じながらもありがたく聞いたけど、もうトラウマになっちゃってて試したこともなかった。

カレー粉を炒めるカレーなら、何度も作ったよ。でもね、あたしが作ると全然カレーの味がしないの。
やっぱり、日本のメーカーが研究を重ねて作った固形ルウで育ったあたしには、カレーと言ったらあの味なんだ。

で、20年ぶりのカレーは出ない気力をふり絞って出して、カレーの外箱の説明をじっくり読んで作ったよ。
そしたらね、ルウが完璧に溶けた。

今まで、なぜ溶けなかったのか。原因は、「コツ」を使わなかったことじゃない。
ただ一つ、時間がなくて溶けるまで待てなかっただけ。
夜の7時とか7時半に帰ってきてさ、それから煮込む料理なんて、腹ぺこのあたしには向き合ってられなかった。たとえカレーでも。

今も、「時間ない時間ない」と毎日連呼してるけど、さすがに働いてた頃よりははるかに時間があるんだ。
カレーで、やっと実感した。

カレーぐらいまともに作れる生活、したいよねえ。

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コメント

  1. にゃんた より:

    美味しんぼで「いいかい学生さん。トンカツをいつでも食えるようになりなよ。そいつが偉すぎもしない、貧乏過ぎもしないちょうどいいくらいってとこなんだよ」ってセリフがありましたが、「カレーを作れるくらいの生活、そいつがまともってことなんだよ」って言いたくなりますね。
    うん。とても良い視点だと思います

    • よはねす よはねす より:

      にゃんたさんの、引き出しの多いこと。よくそんな長いセリフを覚えていますね。
      おかげで、なんだかあたしまで偉くなったような気がしてうれしいですよ。ありがとうございます。カレー、やっと作れるぐらいのまともな生活になった、バンザイヽ(^。^)ノ