どこかで見かけたのよ。
10月から、ワインの酒税が上がるんだって?
いいタイミングだー。うちのワイン在庫ほとんどなくなった。
ワインは有機と決めているのに近所で見当たらなくなって、困ってた。
高くて我慢してたけど、今のうちネットで10本セット買っちゃおう。
そしたら今度はインスタで「今月中にビールは買うな」って出て来たよ。
ビールは逆に10月から税率下がるんだって?
と言われてもね。
今ビールの在庫4本しかないんだ。
合宿に行ってる間は飲まずに済むけど、帰って来てから月末まで4本なんて不可能。
そしたらまたスーパーのチラシで見かけた。
「新ジャンル」の酒税は来月から上がるから、今月中にまとめ買いせよ、と。
うーん。新ジャンルつまり発泡酒のたぐいね、気のせいか「ああおいしい」って喜びを感じないのよ。
なんだか「我慢してる」って気分になっちゃう。
ほんとのリッチなら、そんなはした金気にしないんだろうね。
同い年で、親の小さな会社を引き継いで社長になった知り合いは値段をまったく見ないで買い物かごにどんどん入れていくんだ。
あたしもさー。それぐらいの金持ちになれたらな、と思ったこともあったよ。
でも、だめ。ケチ根性は骨の髄まで沁み込んでる。
小銭管理が生きがい、って刷り込まれてる。
はした金を管理しなくていいと言われたら、あたしの得意技がなくなっちゃうんだ。
中学のとき、さ。
仲良しグループ女子が集まって、お互いの良いところ悪いところを言い合おうってことになった。
きっかけは特になかったと思う。中二病的なものか。
「よはねすの悪いところは、ケチなところ」って誰かが言い、みんなが即同意した。
がっくり来たけど、みんなニコニコしてるから、あたしも笑うしかない。
で、良いところは?
それも、「ケチなところ」だって。
えー。今度こそほんとにがっくり。
「よはねすはケチのままでいいよ。ケチじゃなきゃよはねすじゃない」って、みんなが慰めてくれた。
要するに!あたしのアイデンティティは「ケチ」ってこの瞬間に決まってしまった。
それからは、幾分気にして、あんまり「ケチ」なことがバレないように対外的には気を付けるようになった。
でも、自分にしかわからない買い物は徹底的にケチる。卵なんて特売の時しか買わなかったり。
これこそ我が喜び。中学の時の友人たちは、正しかった。
おかしいな。同じ家庭で同じように小遣いなしで育った妹も、アトピーの塗り薬なんかはケチケチ使ってたけど。
そういう生活は嫌だ、将来は小銭なんか気にしないでお金を使いたい、と言ってた。
笑っちゃうんだけどね。妹は昔から算数が大得意で。
お酒を選ぶとき、ついアルコール度数で換算して、アルコール量のコスパがいいお酒を選んじゃうんだって。
そうすると妹は、ワインはきっと自分じゃ選ばないんだろう。
あたしはケチなわりに算数は苦手。値札しか見ないで買い物する。
有機にこだわるなんて、文系的な買い物だよな。
コメント
賑やかなイラスト(^^)
妹さんの気持ち、わかるかもしれない。
ぼくがマラソン走る時に気にするのはkmあたりの単価。
とするとハーフマラソン(26km)よりフルマラソン(42km)の方がお得で、フルマラソンよりウルトラマラソン(100km)の方がお得、ウルトラマラソンより超ウルトラマラソン(100km以上)の方がお得ということで、200km以上を選択してしまうことになるわけです。
途中でリタイアすると単価が想定より高くなってしまうので後悔するわけですが^^;
はい、ほんとうは文章だけで勝負したいのですが。文章力が足りない時は妥協してイラストに頼ってしまいます。
ほー、そうすると1回当たりの参加費は走る距離とあまり比例しないのですか。自宅から現地までの距離は、交通費に比例しますよね。今年、自力で遠出したのが生まれて初めてだったもので肌感覚がついた気がします。
最初のイラストが素敵です
子供の頃 葡萄酒 って言ってましたネ
なんか高貴で素晴らしい翻訳語と今でも思ってます
ワインも野菜も有機なのですネ
私は気にしない派ですが
昔々 田舎で農薬を撒く日のお知らせが有り
当日は窓を閉めきってました
昭和40年代の一番農薬を使っていた時代かな
同意。葡萄酒と言われるとバッカスからのお恵み、キリストさまの血という感じがしますね。
そう、自分が農薬を取り込みたくないからじゃないんです。この地球の大地に撒く毒を少しでも減らしたいの。