きのうはオケの定期演奏会だった。
なーんか、何事もなかったなあ。
大イベントのはずなのに。いつもと違うこともあったのに。
いつもと違うひとつには、開催場所が初めて行くホールだったことがある。
東京駅から1時間もかかったわ。
最寄り駅から徒歩7分、行ったことがある人は「すぐわかるわよ」と言うのであまり地図を見ずに行ったらやっぱり道に迷った。
いまひとつ自分が盛り上がらなかったのは、おそらく曲目のせい。
ベートーベン、あんまり好きじゃないんだ。
あまりにも有名だから、そんなに練習しなくても弾ける。と思ってたのだが。
さすがに、前日に「ちょっと練習してみるか」とうちで弾いてみたら、あっちゃー。弾けてない。
その夜、ゲネプロ(本番直前の総練習)で、お隣の人(柴咲コウ激似)に告白し、謝っておいた。
ま、柴崎さんはみんなが一目置くスゴクうまい人なので、あたしが弾けてないことなどとっくにわかってたとは思うけど。
彼女はいつでも完璧。入団してまだ2年ぐらい、バカ話などしなそうなタイプだから、可哀そうだけど敬遠されてる。
あたしも、せっかくお隣の席で一緒に同じ譜面を見ているのに、話し掛ける言葉がなかなか見つからないの。
柴崎さんのいないところで、仲良しさんから「あの人と話、できてる?」ってこっそり聞かれた。
「話しかけたら普通に笑ってくれたよ」と言ったら「へえ~」なんて目を丸くしてた。
あたしが音符の長さを勘違いしてたのに自分で気づいて、柴崎さんに「ここ、今までずっと倍の長さで弾いてました」と懺悔したことがあるのね。
彼女、クールに「そういう人いますよね~」とうなずくだけ。
「(そういうとき、気づいたなら)言ってよぉ( ;∀;)」と逆恨みを口にしてしまったと仲良しさんに伝えたら、彼女も同じ顔( ;∀;)をしてくれた。
あたし、新しい人が仲間に溶け込めないのとても辛いことだと思うんだよね。
なんとかして、少しでもこの場に居やすくなってほしいと願ってる。
彼女は、団内にダンナ様と息子さんもいてね。
休憩時間には、恐らくついつい、話しやすいご家族のところに行っちゃうんだろうな。
本番前、舞台裏で待機してるときに、やっぱりご夫婦でちょっと話しながら軽く弾きあってたの。
「おうちでもお二人で一緒に練習してるんですか」って聞いてみたら「ぜったい、しません」と目に力を入れてきっぱり否定する。
そ、そんな真顔で。と苦笑したら彼女もちょっと笑ってくれた。
そこへ、我がパートトップ、吉田美和似が参加してきた。
この人も、団内でご夫婦。
柴崎さんが、吉田さんにすがるように聞く。
「吉田さんちも、ご夫婦で練習とかします?」
吉田さん「ぜったいしない。ケンカになるもん」
そうですよね!って、柴崎さんたちも実にうれしそう。
だんなさんが最近在宅勤務が多かったり、退職してしまったりでお二人とも家で練習がしにくくなったんだって。
へーー。趣味が合う夫婦って、意外と大変なんだなー。
コメント
バカ話に参加しない人、居ますよね
結構、周りが気を遣いますよね
何だかんだ言って、私達オババは清く正しき小市民…
ご夫婦なのに家では一緒に練習しない、ってなんか解る
趣味友と食事とかしても、何か聞かれ知っている事なら教えますが
自分からは褒める事以外は言いませんものね。
定期演奏会の前日に軽く練習って
よはねすさん、セミプロ❓
それとも小市民ならぬ大市民❓
んー気を遣ってあげる人も少ないんですよ。真面目な話から入っても普通は話が横に逸れるけど、柴崎さんは逸れないので話が長続きしないんですよね。吉田さんも根は真面目だけど、努力してバカ話をしてくれる感じ。
あたしはね、練習してもどうせうまくならないって自分で天井作っちゃってるんですよね。ヘタだから「こんな曲」って小バカにしてた、ってのもあります。どうも最近オケには気が緩みすぎてますね。年数だけプロ並みですw
きっと柴崎さんも感謝してるよ。
趣味の団体にご家族で参加ってのも微笑ましいっていうかへーって思う。
社内恋愛から社内結婚ってのもすごいなぁと思うけど、同じくらい。
ぼくは彼女といてもぼくの友達はぼくの友達で彼女の友達ではなかったし、彼女の友達は別にぼくの友達じゃないって感じだったからなぁ。
ありがとうございます。気づかいヘタなあたしですがそのお言葉で報われました。
そうか、趣味の場で知り合ったり、結婚相手を趣味の場に連れて来たりすると、共通のお友達が一気に増えますね。社内だと利害関係が複雑で問題あったりしますが、趣味の場は必ず微笑ましいです。その代わり家庭内で問題があるとはねえ。世の中上手くいかない。