珍しく間に合った日

いつもいつも、出かけようとすると何か忘れ物に気づく。
そして電車に乗り遅れるのがマイパターン。

安心してよ。今日は「そうじゃなかった」話だから。
うん、時間はぎりぎりになったからね、ついでに空き缶を捨てたかったのを諦めて駅に急いだから間に合ったのだよ。

オーケストラで、楽器運搬当番だったの。
前回は当番ということをすっかり忘れて普通に参加、普通に帰ってしまったのでリベンジ。
当番は1時集合、5分前に着く電車があるけど念のため1本前、約20分前に練習所に着いた。

そしたら、一人だけ先に着いてたトップ奏者がもうティンパニを引きずっている。
「え、もうトラック着いちゃったんですか」「うん」

この日のティンパニは、2台。
トラック停車場に走ったら、もう1台も降ろされていた。
ペダルのついてる方を上げるんだったか下げるんだったか忘れたけど、傾けると滑車が付いてて転がして運べる。
とは言っても、滑車は小さくって、慣れないとよちよち歩きで、腰を曲げるのでおばあさんみたいな歩き方になる。
ティンパニ奏者なら一人ですいすい運ぶんで、見とれるぐらい感心する。

エレベータの前に置いて、他の小物を取りにトラックに戻る。
ティンパニもエレベーターも、それぞれいろんな大きさがあるから、入るかどうか試してみないとわからない。

今回は、エレベータに全部乗った。よかったあ。
ティンパニのカバーを外したりしてると、続々と当番の仲間がやってきた。
もう、みんなのやることはないよ。
当番以外の人といっしょに、椅子並べるだけ。

仲間「もう終わっちゃったんですか？ごめんなさい」
ううん、トラックが早く着いちゃったのよ。なんっにも、あやまることないよ。

肝心の練習はね、すごくいっぱい間違った。先週変更になった弓の返しがまだ身についてない。
この日もまた途中で、トップ奏者が突然弓の返し方を変えて、自分の楽譜の書き込みも訂正した。
あたしはそれが見えるので、自分の楽譜に写して後ろのお姉さまに伝える。
お姉さま、飲み込むのにちょっと時間がかかった。
楽譜を返してくれないまま練習再開しちゃったので、お隣さんの楽譜を横目を使って見ながら弾いた。
やっぱりよく見えないから、ところどころ弾き損なった。

後ろのお姉さまは、貸した楽譜があたしのものじゃなく回覧用だと思ったみたい。
ま、そんな小さいことはどうでもいいのよ。
ちょっと頭に来たのは、休憩時間になってからクラリネット坊や（あたしの一つ上だけど）がこっちまでやってきて。
「なに。」
「練習中なにごちゃごちゃしてるのかと思ってさ」
あーでこーで、と説明しかけたら「そんなこと後でやればいいじゃない」と言いながら逃げ去る。
ふん。こっちの習慣知らないくせに。
いつも偉そうにご忠言するからクラリネットさん全員辞めちゃったんだよ。知らぬは本人ばかりなり。

そして、とにかく腰が痛い。お隣さんがあたしの顔を見るぐらい、姿勢をひねって腰を伸ばしたり縮めたり。
持病がね、「今に始まったことじゃない腰痛がある」っていう症状なんで、あんまり気にしてはいないんだけど。
お隣さんにも「トシのせいじゃないのよ！昔から痛いの」と言って笑顔をもらった。

あとで気づいたけど、これティンパニ運んだせいもあるかなあ。
いつもは3人か4人ぐらいで1台を運ぶんだ。
手首の腱鞘炎も2週間治ってないし・・・
ああ、なんとシニアブログにふさわしい日記だ。

で、練習後の撤収は小物だけ運んで、一番先に帰ってしまった。
もし当番仲間に見られたら「また今回も当番サボって」と誤解されたかな。
でも今回はサボったわけじゃないので、気にしない。