仲間内では有名な音楽指導者T先生は、お話が大得意。
レクチャー付きコンサートを常になさってるのは知ってた。よくチラシを見るから。
先月、偶然にT先生から直接指導を受けたので、これもご縁と、初めてそのレクチャーコンサートに行ってきたよ。
オールベートーベンプログラム。
ベートーベンは、実はあまり好きじゃない。深刻すぎて、楽しくない。
そんなあたしでも、中には楽しめる曲もあって。
ピアノを習っていた中学生のころ覚えたメロディを、ベートーベン自身が木管七重奏に編曲したのがあって。
その一部分を、コンサートでは弦楽四重奏にT先生がまた編曲してコンサートが始まった。
先月、直接ご指導いただいた時に
「出だしに大きく合図する必要はない。すうっと自然に力を入れず弾きだしなさい」
と教えられ、今まで「合図が大切」と思ってたのをひっくり返されたんだよね。
このコンサートでも、ほんとに、ほとんど合図を出さずに4人がすーっと音楽を出すから、目を見開いてしまった。
最初から最後まで、身を乗り出して聴いた。
実は、この池袋会場まで7kmを1時間半かけて歩いて行ったんだ。
それでも、眠くなるどころじゃない。
このT先生のことを知ったのは、あたしが所属している市民オーケストラの大好きな先輩がきっかけ。
その先輩は、オケ以外の団体でも活動してて、そこにT先生がいつも指導に来てくれ、発表会でも指揮をしてくださる。
一度だけ、その発表会を見に行った時にT先生を初めて見た。
もしかして、先輩もこのコンサートに来てるかしら。
と見渡したら、即見つけてしまった。うれしい。
休憩時間にちょこっと話す。
休憩は2回あって。
2回目はロビーに出ずに席で本を読んでたら、その先輩がやってきて手を振る。
見上げたら、、知ってる顔の女の子を連れてる。
「え、、○野さん?」
マスクしてても大きな目が目立ち、すぐわかった。
たぶん30年ぶりぐらいに会った。
その頃同じオーケストラにいた仲間で、ものすごく音楽に熱心な人だった。
このレクチャーシリーズのコンサートも大好きで、常連で聴きにきているんだって。
あたしのことは、「あのころショートヘアの印象だったので、見てもすぐにはわかりませんでした」なんて言ってたけど
そのころショートヘアじゃなかったと思うな、はははは・・・
事情で、このオケには戻ってこられないんだけど、実は今でもメンバーの幾人かと飲み会が続いているそうだ。
休憩時間が短く、連絡先を交換することはできなかったけど、先輩経由で伝えてもらうことはできそう。
「もし今度飲み会があったら呼んでください、コロナ全然気にしません!」と言って別れた。
30年会わない間も、○野さんのことはしょっちゅう思い出してた。
そんなことは言わなかったけどね。
当時、大きなパッチン留めで髪を留めてるのが可愛くて、真似してあたしもパッチン留めを買ってね。
今でも、それを使うたびに「○野さんどうしてるかな」と思うから、名前もすぐに出たんだよねー。
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コメント
同性でも憧れる人っているものね。
良かったね。そんな人と会えて。
ますます楽しみが広がりそう
そう。オケには、ずいぶん年下なのに熱心で上手で、憧れるというより畏怖を感じる人がよくいるんです。対等に付き合うにはこっちもたくさん練習しないと?いや、彼女らは自信があるから年上のあたしにも親しくできるんだろうな。花を持たせるために、練習しないでおこう???
そんなことないよ。上手になればなるほど尊敬してくれるような人な気がする。
ガンガンいっちゃおうぜ
そうですよねー。また、練習しない言い訳探しちゃった。もっとうまくなりたいもん、、うまくなったあたしにちょうどいい人がいたら最高ですね。ガンガンいきます、ありがとう。