三日酔いの土曜、アイロンかけなどのんびりして英気を養って、夜はオケの練習だった。
ぼうっとしてたわけじゃない。
たまたま、3分早い電車に乗れちゃったら、あとから来た特急電車に抜かされて、結局練習には1分遅刻。
今回、本番までの練習回数がすごく少なかったんだ。
練習会場が取れないのと、あたしの予定が重なって欠席も多かった。
加えてひとのせいにしてもよければ、指揮者先生の練習の仕方が「今週はこの曲だけ、来週はこの曲だけ」って具合で。
1回欠席してしまうと、その時の曲は次の練習日までにはすっかり忘れてしまうの。
そうはいってもね。弾ける人は弾ける。弾けない人は弾けない。これ、当たり前。
前回の演奏会ではあたしたくさん練習できて、弾けるほうのグループだと自分では思ってた。
今回、前から3番目の席をもらって、やや不満だったぐらいなんだ。
今回、ハイドンなんて地味な曲でバカにしてあまり自主練習しなかった。
いやー、もう本番間近なのに、弾けなくて自分でびっくりした。
周りの「弾けないグループ」の人も本当に困ってる。
真後ろの「弾けるグループ」の人からは、完璧な音がクリアに聞こえてきて焦る。
お隣の仲良しさんに「困ったよー」と真顔で言ったら、彼女は「今日久しぶりにこの曲やって、やっと思い出した」と大笑いしてる。
ふーん。間に合ってよかったねえ。あたし、今から始めるから本番には間に合わない。笑えない。
練習が終わった直後、トップの人があたしのところに急いで来た。
「4ページのここ、音が違うの伝わってるかなあ。レじゃなくて、ミ」
ええっ。楽譜が間違ってるんだって。全然気づかないで、レで弾いてた。
お隣さんにそっと聞いた、「トップさん、あたしの音が間違ってるのが聞こえたのかなあ!?」
手を立てて顔の前で左右に振りながら「違う違う。よはねすさん遅れてきたから、練習直前にトップ同士で話し合ってわかったのを聞いてないはず」と笑ってくれた。
いやー。あの人のことだもん、きっと「レ」の音が後ろから聞こえたんだと思う。
で、連絡を聞いてないのは遅刻したあたしだから真っすぐあたしんとこに来たんだよね。
休憩時間には急いでオニギリを口に詰め込んでたから、誰も楽譜のこととかあたしに話しかけることができなかった。
5時から9時近くまで、なぜみんなアメしか口にしないでいられるんだろう。オニギリなんかかじってるの、あたしともう一人だけだよいつも。
もっともあたしはみんなより遠くに住んでるので、家を出るのはみんなより1時間ぐらい早いけどね。
練習中、友達からLINEが入ったのはわかった。スマートウォッチで相手の名前と内容が少しだけ読める。
2時間ほどしてその友達からスタンプだけ送られた通知もウォッチでわかった。
既読がつかなくてヤキモキしてるんだろう。
練習が終わってから「今までオケ練だったんだよー」と返信したら、すっごくびっくりされたよ。
GWの真っ最中に、土曜だからっていつも通りに夜練しなくてもいいようなものだけど。
いやいや、カレンダー通りのお勤めの人は、土曜出勤の人もけっこういるのよウチのオケ。
GW最終日の日曜は、もう丸の内音楽フェスもやってないんだ。
昔、有楽町「ラ・フォル・ジュルネ」を最終日だけやっと駆けつけて聞こうとしたらもう開催終わってて無駄足を踏んでしまったことがあったなあ。
とっても寂しい。
いやいや、もう遊んでるどころじゃないんだ。
本番までに少しでも練習増やして、弾けるようにしなきゃ。ってことだな。
コメント
すごいなー。トップの人、ヨハネスさんが言う通り聞こえたので、伝わってないの思い出したのかな。どんな耳してるんだろう。
絶対音感ってやつー?
4時間飲まず食わすで練習は体育会系だねー。
がんばって(^^)
トップさん、絶対聞こえたと思います。そういう人なんです。絶対音感とは違う才能ですね。
昔、別のトップさんは後ろに目がついてるとしか思えない人もいましたよ。クルッと振り返って、「ここは弓のこの部分を使う」って指示出してすぐ戻るの。
うん、体育ぜんぶ苦手なのに、完全に文化系だと思って入ったのに、体力も使うんですー。向いてないー。しまったー。