市民オーケストラ裏話

交流、交際

演奏会当日、お昼休憩のとき。
普段ほとんど接点のない管楽器奏者さんから聞いた話。

今回の指揮者は、これでもう4回めのご縁。
最初は、予定の指揮者急病で、前夜と当日朝たった2回の練習で本番を迎えたの。

先生、懸命に戦ってくれて、みんなも感動してね。
数年後、またあの先生に振ってもらいたいね、という人が多くいて。

当時、曲目や指揮者を決めるのは企画委員の仕事だったの。
いつもは数名で相談して決めるのだけど、その2回めの時はK野さんたった一人で実行したのね。

ああ、この人よっぽどS先生のファンなんだな、と思って印象に残ってたんだ。
で、今回またS先生が来てくれたので。
K野さんに、この際だから聞いてみた。
「K野さん、S先生の大ファンなんでしょ?いつか一人で企画委員してたもんね」

てっきり、K野さんがうれしそうな顔をするかと思ったのに、反応がはかばかしくない。

「うーん。ええ、好きは好きですよ。でもね、ほんとはその時」


S先生とやれたらいいね、という話は確かにしていた。
どうなるかな、と思っていたら、運営委員から電話がかかってきて。
「早くしないと、S先生の予定埋まっちゃいますよ」と言われ、そこで初めて
え、わたし?ということになってしまって。

それで先生に連絡や交渉をするはめになった、というのが真相なんだって。
へええ、聞いてみないとわからないものですねー。

その時の運営委員Aさんは、長い間よくやってくれた。こまごまとした仕事、ほとんど一人でやっていたらしい。


あるとき、その激務に耐えかね、演奏会直後に「辞めます」と、引継ぎもなにもなしに退団したの。

その1か月後ぐらいに、ほんとに偶然そのAさんに、別の臨時オケに一緒に参加したときに聞いたら、全く戻る気はないと言ってたよ。
あたしも、「そうでしょうね」というしかなかった。
あれはコロナが地球上に現れて間もないころだった。

もう、そのほとぼりが冷めてきたんだろうか。
今回の演奏会直後に、楽屋の廊下にAさんがいたからびっくりよ。
ああっ、と声を出したら、ごく普通にあたしにバイバイみたいに手を振る。

けっこう、神経太いのね。
よくやってくれた、っていう意見もそりゃあるけどさ、ほとんど露頭に迷ったんだから、あたしたち残された団員は。

お客様の中に変人が

いつも、あたしの元上司がこの演奏会に来てくれる。
彼はジャズメンでクラシックなんか興味なかったはずなのに、おかしいと思ったら。
かなりの晩婚の奥様が、熱心なクラシックファンみたい。
在職中は来なかったのに、すっかり退職したとたん、「チケットを送れ」と言ってきたよ。
わかりやすいねー。よっぽどヒマなんだ。

いつも客席を見渡すけど、彼の姿を見つけたことはなかった。
でも今回、懸命にぎょろぎょろと目を泳がせたらそれらしい人物がいた。
あ、見つけた!とちょっと笑顔になってしまったけど、おかしいな。二人連れじゃない。
女性を二人も連れているから、他人の空似かな。

と、急に自信がなくなったのはね、彼がサングラスに麦わら帽子なんかかぶってたのよ。
ホールの中でサングラスと帽子なんて、ひと目見たら変人でしかないよ。

打ち上げが終わったころ、彼からねぎらいのメールが来て、奥様の友人もいて三人だったとわかったけど。
疲れたので返信は夜が明けてから。

「じゃあやはりあれが。考えたら屋内でサングラスと帽子は変人w」
そしたら彼の返信が「その通り。変人です」だって。

帽子は脱ぐべきだけど置くところがなかったので、なんて言い訳してたけど、全然言い訳にならないよね。
でも、今回は追及せず見逃しちゃった。まあ、言ってもケンカにはならないと思うけどね。

まあ、彼の返信の速いこと。そういえば、彼の仕事も早かったなあ。
伝票を置くとすぐ手に取って決裁してくれたものだ。
その前の上司は午前中に置いた伝票も、ひと晩経たないと決裁が下りなくて、やきもきしたの。

本日のオマケ

2週間ほど前にとどいたナスが1個残ってまして。おかかとパスタにするレシピをヒントに、かつお缶と細うどんで作りましたよ。

味噌汁の具をまとめ作りしてあるのだけど、こう暑いとビールに逃げたくなります。

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コメント

  1. うなゆき より:

    コロナってホント、人間関係も破壊しましたよね
    個々の価値観を表明せざるを得なかったし…

    室内でサングラスと帽子
    その勇気、チョット羨ましい

    • よはねす よはねす より:

      はい。当時このオケと日曜室内楽しか属してませんでしたが、どちらも突然雰囲気が悪化しました。
      きっと全国全世界同じような状況だったろうと思います。命に関わる、未経験のことでしたからね。それでも生きて行く以上、楽しくやらなきゃね。

      うなゆきさんもあたしも、意外と小心者なのかしら。とんでもないと思いつつ、人に注意できないんですよね。

  2. にゃんた より:

    味噌汁にしてから冷やしてうどんにかける冷や汁うどんなんていかがでしょう。
    これでビール飲まなくても済むでしょ。