大切なおともだち

幼馴染の友人が、ただひとり今でも付き合いがある。
あたしの友だちは、少数精鋭だ。
と自慢げに書いてるけど、まあ決して人気者ではなかったからそうなったというのが実のところ。

小学校入学から5年生途中まですぐ近所に住んでたんだけど、同じクラスになったのは1年半だけ。
でも、なぜかお互い気が合うんだよねえ。
彼女の弟も可愛かったなあ。

偶然、お互いの勤め先が目と鼻の先だったこともあるよ。
あの時は、彼女の職場で開かれたフラワーアレンジメント教室に誘ってもらったりして、すっごく楽しかった。
たまにはランチも一緒にできた。

あたしは生活も無精、もちろん筆不精で電話無精。
連絡はいつも彼女からもらってる。

彼女はハワイにお嫁に行ってしまって。
昨年9月20日「赤パン」の記事にもちょっと出した人。

このほどやっと外国からの個人客も入国できるようになって、早速来日した。
ちょうですさまじい円安で、よかったねえ。

彼女が食べたいもの、第一候補の甘味処はあたしもぜひ行きたかったんだけど残念、臨時休業。
その次、モンブラン(ケーキ)が食べたいんだって。
ハワイには栗がないそうだ。

あたしもイモ栗なんきん、みんな大好きだよ。
なつかしい、あの職場近くのケーキ屋さんにした。
その前に、夜ごはんも食べよう。
あの街で一番おいしいのは。二人とも大好きな、名物餃子がある。
わー、こっちも久しぶりでうれしいな。

しかしこの街、変貌が激しい。
あの頃あった店もビルも、半分ぐらい建て替わっちゃった気がする。
わかりやすい交差点で待ち合わせ。
あたしは、向こうの信号に彼女が現れた瞬間に見つけたよ。

でも、信号がなかなか変わらない。3分ぐらい待ったかな。
彼女はこちらに気づいてない。「着いたよ」ってLINEが入ってるのあとで見つけたけど、あたしの方が先にいたんだゾ。

信号がやっと青になって、両手をパーにして振りながら駆け寄る。
やっと会えたねー!!遠いところ、来てくれてありがとう!!
二人で手を取り合って、もうそれだけで大はしゃぎだ。

餃子を食べてもモンブランを食べても話が尽きない。
昔々の話、前回会った時の話、現在の近況。

あたしが65歳まで続かず退職したことに驚いていた。
毎日ひまじゃない?何をしているの、と問われたけどチェンバロを始めたこと言い忘れたな。

ハワイからチョコのお土産を持ってきたのに、ホテルに忘れて来ちゃったんだと。
「送るから住所教えて」と言われた。
住所を教えるのは構わないんだけど、旅行中そんなに手間を掛けさせるのもなあ。
チョコ、食べないようにしてるの?と聞かれちゃったけど、そうじゃないんだ。チョコなら毎日食べてる。

遠慮しながら歩いてたら、花屋さんがあった。
「じゃあ、代わりにお花買ってあげる」
え!それなら、うれしい。

インスタでよくお花の写真も上げてるから、花が好きなことわかってくれてるのかも。
「どのお花がいい?」
あたしは、すぐにピンクッションに目を奪われた。
そう、針が刺さってる針山みたいだからこんな名前。

ピンクッション

かぁわいい。かわいいん。
フイルムで包まれた上から撫でまわすあたしを見て、友達も笑い声を上げてくれた。

次の日になってから思いついたんだけど、彼女の泊まってるホテルはうちからそんなに遠くじゃないんだよな。
地下鉄で一緒に帰ってきたんだけど、隣どうしの駅だったもん。
なんなら一緒にホテルまで行ったり、翌朝ヒマなあたしがホテルまで出向いて、チョコを取って来てもらえばよかったかな。

すてに遅し。いつだって、その場で思いつかないんだよなー。

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