きのうは室内楽とオーケストラを楽しんできた。
室内楽は、陰では「出会い系」と卑下する人もいる、その場限りの組み合わせ。
2曲参加させてもらった。
1曲めは、ヴィドール作曲ピアノ五重奏曲。
ヴィドールなんて名前、知ってる人しか知らない。まーベートーヴェンだって知ってる人しか知らないのは同じか。
でも、あたしは知ってる。オルガン界では有名なフランス人。
ピアノ曲も書いたとは、知らなかった。
ピアニストさんがエントリーして、あたしの親友メイが参加希望を出して、あたしに「参加しないの?」って言うのである意味仕方なく参加した。
そのわけはね、もう1曲、「参加者お任せ枠」にあたしが希望を出したヴィヴァルディの曲のピアノ伴奏を頼んで引き受けてもらったから、お礼のつもりだったんだ。
あたしとメイが名前を出したものだから、仲良し井川さんも参加してきた。
もうひとり参加した男性は、数年前地元の音楽フェスティバルで二度会ったことがある。
最大手証券会社の部長さんらしいけど、最近室内楽にのめりこんで名前をあちこちで見かけるようになったよ。
仕事は大丈夫なのかしらん。
あのときは相当上手いと思ったけど、今回はそこまでじゃなくて、逆にホッとした。
あたしたちレディース軍団が、どうにもド素人だからね。
ヴィドール、やってみたら美しい、洒落た曲だったよ。
特に第2楽章はフランス映画を観てるみたい、と井川さんもピアニストも言う。
口々に「いい曲を紹介してもらえて」とホメたら、ピアニストさんとても喜んだ。
いい雰囲気で終わって、次にヴィヴァルディ。
この曲は、大昔、メイの自宅に呼んでもらった時彼女が楽譜を持ってて、二人だけで遊んだことがある。
その時あたしは初めて聞いたのだけど、ピアノ伴奏なしだったせいもあって全く理解できず。ヘンな曲、と思っただけだった。
それから何年か後にラジオでこの曲が流れてきたときに、その時の記憶が蘇った。
実は有名な曲なので、ひとえにあたしが知らなかったのが悪い。
ピアニストももちろん「あの有名なやつですよね」とおっしゃるぐらい。
でも、楽譜はお持ちじゃない。
ダウンロードできるのはひどく難しく編曲されたものしかなく、彼でさえところどころ端折って弾いてくれた。
そのほうが助かる。あくまでピアノは弦伴奏の代わりだから、目立つとこの曲の良さが失われてしまう。
それはいいんだけどね。彼、不思議なことを言う。
各楽章、曲の終わりにフェルマータ記号がついてるんだけど。あ、フェルマータって、長く引き伸ばすことね。
「あまり長く延ばすのは最近流行りじゃない、小節の1.5倍ぐらいがいい」だって。
そんな演奏、聞いたことない。「へえーーーそうなんですかあ」とあたしはさも感心したように言ってあげたけど。
あとでメイがちょっと怒ってた。彼女はバロック音楽をかなり深く愛してる。立派なバロックオタクなんだよ。
「どうして男性ってみんなあんなに偉そうに言うのかしら」
メイは、フェルマータをかなり長く延ばしてたからね。あたしも合わせるのに不安を感じたぐらい。
先月のここの室内楽でメイがピアノを弾いた時、初顔合わせの男性がメイに文句というか注文をつけてた。
「ここはこういう風に弾くものだよ」と、教えてあげる風なことを言うけど、あたしは違うとその時思ったし、メイも硬い表情だった。
そんなことを言ったら、悪口が止まらなくなってね。
いつもの日曜室内楽での人たちもそう、男性は人の気持ちがわからなくてダメねみたいなことを言う。
男性恐怖症なのか?と聞いたらそうじゃない、って言うけど。
あたしは「あの人もこんな無茶なこと言うんだ」と、女性の悪口を出してみた。
あ、トマトさんじゃない別の人だよ。
そしたらメイも、次々に「そういえばあの人も」と、また女性の不思議な言動を教えてくれた。
ほらね。これはもう、こんなおかしな趣味(クラシック、しかも中でも奇妙な室内楽)を持つ人って変人が多いんだよ。
あたしは、トマトさんとはぶつかるけど、それは接触時間が特別長すぎるからだと思う。
そこまで長時間でなければ、ある程度変人な方がむしろ気が合うぐらいだと思ってる。
え?変人同士?何とでも言ってくれ。
このあと、市民オケに直行したので、夕飯はおにぎり2個。
本日のオマケは一昨日のごはんにするね。
本日のオマケ
まず昼ごはん。プチトマトを当ても無く買ったら、自然栽培宅配野菜の中にも入ってきてダブっちゃった。
その宅配八百屋で取り扱っている玄米麺をずっと愛用してる。愛読してる料理ブロガーさんは他社のだけど玄米麺で作ってらしたので、真似っ子。そのレシピはこちら。
その日の夕飯もまた麺。これは、チケットを差し上げた元上司からのいただいたオカベの麺。
その、宅配八百屋のレシピはネットには載ってない。好みの麺(米麺でも中華麺でもうどんでも)と書いてあったので、この細うどんで代用したよ。
元レシピはちんげん菜と高菜の葱油麺。白菜が届いちゃったので、ちんげん菜の代わりに使ってみた。
高菜漬けの代わりは、冷蔵庫を何カ月も塞いでいたナスの辛子漬け。やっとこれで食べ切った。ごはんを普段食べないから、お漬物をいただいても処分に苦労する。
「カシューナッツをかけて、パクチーなどの香草を添える」カシューナッツはたまたま買ったミックスナッツに入っていた。パクチーは苦手、代わりに使ったのは冷凍してあった人参の葉。
胡麻油と醤油と酢、唐辛子と長ねぎみじんの味付けはとても美味しかった。
サラダの味付けは、先日パスタ用に作ったちりめんじゃこのカリカリ炒め。こちらも大成功。
麺が八百屋のレシピだったのでビーガンだったけど、あたしはビーガンでないのでこれでビーガンをぶっこわす。
一日に2回も麺を食べてしまうのは夏にありがち。決して面食いではないのだが、夏は麺喰い大王になってしまう。
コメント
室内楽:出会い系 で卑下なの?
色々な人と知り合えて面白そうだけど。
うんちく言う人、いますよね
私もそう,意見を押し付けるつもりはなく
こーんなに素晴らしいこと、皆に知らせう、と思うのよね
まー恐らくウケを狙った言い方なんでしょうが、「実は目的は不純」という意味が込められています。
うなゆきさんみたいに心が美しい人は善意で教えてあげたいと思うのですね。(あっまるで顔は美しくないみたいな言い方をあたしったら(;^_^A)
今回はメイが長く延ばしすぎだと明らかに批判したのですよ、彼は。
うなゆきさんブログお休みでもコメントもらえてうれしいな。ご病気とかおケガでないようで安心。書きたい欲高まるまでのんびりお過ごしください。でもあまり長くないといいな。。。
責めるべき相手は個人であって属性じゃないからね。口を滑らせて「女子供は…」なんて言ったらとんでもないことになる
あーその言葉は20年前でも地雷でしたね。現在もっと言葉に気をつけないといけない風潮ですね。
男尊女卑をはじめ、差別がなくなってきたのはいいことのはずなんだけど。