ドキドキのヤミ練

音楽

日曜室内楽の発表会がもう来月。
クラリネット五重奏が、このままでは破綻する。

通常練習の他に、もう1回だけ臨時練習してみて、それでもだめなら本番はキャンセルしようということになった。

この曲は、1年前の発表会の打ち上げの席で、あたしが「やりたい」とクラリネットさんにお願いしたんだよ。
その場にいたバイオリンさんに、一緒にどうですかと持ちかけたら「ぜひやりたい」とのことで三人成立。

あとの2人は、幹事さんがよかれと思って組み合わせてくれたメイと岸部さん。

あたしは念願のこの曲ができると決まるより前から気合いを入れて、練習を重ねてきた。
しかしメイと岸部さんは、「お付き合いしてあげる」ぐらいのスタンスみたい。温度差がけっこうある。

練習場所は、バイオリンさんが確保してくれた。このかたお医者様らしい。
最初は「大学の研究員です」って言ってたけど、医学系だったとは知らなかった。
今年転勤になった病院には講堂があって、借りることができるんだと。ありがたい。

その病院は交通がやや不便。車かバスで行く。
クラさんと一緒にバスに乗ったがやっぱり田舎のバスは遅れるねえ。
バス停まで迎えに行くと言われてたけどお姿は見えず。
初めて電話番号を教えてくれたバイオリンさんに電話をかけ、しばらく待ってたら白衣で登場。お似合いだ。当たり前か、きっと大学出てから毎日お召しになってるんだろう。

それぞれ自家用車で来たメイと岸部さんを駐車場へ案内し、講堂まで連れていってもらった。

まあびっくり、大きなグランドピアノや、収納式の客席まである見晴らしのいいホールだ。

実は、行くまでにすっごく緊張してた。
これが、本番に出られるかどうかの決戦だし。
毎日、時間がなくてもこの曲だけはと必死で練習して。
初めての場所にたどり着くかも不安。やっぱり駅のバス乗り場からわからなくて、かなりうろうろしたんだよ。

ホールの美しさに感動しながら練習の準備をしてたら、バイオリンさんに電話がかかってきた。
ひえっ。まさかこのタイミングで急患!?

このまえ彼にメールが通じないアクシデントがあった時、実は急患対応してたってことがあったの。
彼、席を立って後ろ向きで「実は今・・・」と電話に出てるけど、声は落ち着いてる。
1分ぐらい話し込んでたけど、戻って練習を続けてくれた。
あーよかった。どきどきしたよ。

肝心の練習はね。
キリのいいところで区切りながらやってるうちはよかった。
通そうとすると、ついて行けなくなる人が出てくる。

そういう難所を何度かやり直して、最後に通したら、最後まで通ったよ。
うふふ。これなら、本番は何とかキャンセルしないで出られるかなー。

休憩して、最後に録音しながら弾いたら。

青くなるほどメッタメタ。あたしも含めて。
誰に合わせていいかわからなくなって、でもなんとか空中分解せず、音楽上の集合場所があるたびに立て直して。

そういう箇所をブラームスがいくつも作っておいてくれて、助かった。
もし本番でこれぐらい混乱しても、最悪止まらずに最後まで行けそう、と口に出してみた。

みんなもそう思ったかどうかはわからない。でも「これじゃだめだ」と反対する人はいなかったよ。
やっぱり先に発言した人が勝ちかしらねえ。

この講堂、暖房は入ってない。そりゃそうだ、私的な集まりたった五人のために、広い広い講堂に暖房を使うなんてあり得ないでしょ。
暖かくしてきて、と言われてたので、あたしやメイはもこもこカーディガンを着込んだ。

クラさんの、ダウンみたいなベストは胸に赤く光るマークがついてる。
きれいだな、と思って見てたのだけど、途中でそれをクラさんがいじったら、光が消えた。
ヒーター内蔵してるんだって。すごい、そんなのあるんだね。

彼いろいろ病弱なんで、もしかして血糖値でもコントロールする何かかしらと思っちゃったよ。
最後に通して録音しましょう、となったとき、「こんな長時間吹いたの初めてかも」ってかなりお疲れのようだった。
結局、休憩ははさんだけど、1時から5時までずうっと吹きっぱなしだもんね。
オケ練なら、そんなに吹きっぱなしってことないもの。吹奏楽以来だってさ。

最後に、バイオリンさんが「ではこれで、本番キャンセルしないでやれそうですね」と締めてくれた。
みんなニヤニヤと苦笑して解散。

バスは20分も待たないと来ないから、クルマの人、駅まで送ってあげて。と言ってくれて。
実はあたし、メイの運転だと5分でも車酔いしてしまうんだ。
でも、この寒空に20分待つよりは、と思って乗せてもらった。
意外や、10分以上乗ってたけど、酔わなかった!慎重に運転してくれたのかも。

メイったら「岸部さんがよはねすに、自分の車に乗れって言うかと思って期待してたのよ」なんて意地悪なことをいう。
やめてー、ほんとに。
最近岸部さんおとなしいね、なんて他愛もない話がたくさんできて、よかった。

この日曜室内楽、半年間同じメンバーというのがキツくなってきて、だんだん減らそうと思ってる、って話もできたんだ。
メイも「そろそろ飽きて来た」って。
うん。変化はいいことだよ。マンネリはボケにつながるし、嫌な事からは逃げよう。

本日のオマケ

練習前に急いで昼ご飯、と思って、前夜残りのミネストローネと冷凍おにぎりを温めた。おにぎりは、前夜の牡蠣のエキスがたっぷりこびりついたフライパンで温めたら、味がしょっぱすぎて半分しか食べられなかったヨ!

夕飯は、その残ったチャーハンもどきに、思いついてこうじ水の出しガラこうじを混ぜながら食べたらちょうどよかった!

昼ご飯が足りなかったから、こんなもんじゃ空腹はおさまらない。柿ピーやクラッカー、チョコレートなど延々食べ続けちゃったよ。

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コメント

  1. うなゆき より:

    ホウホゥ、これで準備万端でんな。
    一度、よはねすさんの演奏を聴いてみたいな〜
    お互い後期高齢者になったら、チケット送って下され〜
    ア、でもな、会場は駅直結の所でお願いでござるヨ

    牡蠣のオイル漬け、身がふっくらしてる
    やっぱり、ちょっと不安でも、火を早めに消す、がポイントなのね!

    • よはねす よはねす より:

      後期高齢者!なんか遠い未来な気がしたけど、指折り数えたらもう13年後だわ。あ、うなゆきさんはその3年後ぐらいかー。この差は大きく感じます。
      そのころ、今より上達してるか、それとも楽器を持ちあげるだけで精一杯になってるか、見ものですぜ。

      牡蠣、ふっくらしてますが一部焼き色がついたのもあるんです。我ながら、絶妙。うなゆきさんの成功もお祈りしてますよー。

  2. にゃんた より:

    そうなんだよな。
    お菓子の食べ過ぎは栄養が足りてないからって言われるけど、おやつ止めるためにご飯しっかり食べたって、やっぱりおやつはやめられないと思うんだよな。
    タイトル写真、確かにダークサイド。

    • よはねす よはねす より:

      おやつと言っても、にゃんたさんはお菓子よりフルーツの優先順位が高いから、あたしよりかなりマシでしょう。あたしフルーツがだめなのでねえ。

      写真、ヤミで検索したらヤミ練というよりヤミバイトになっちゃったw