とにかくお金持ちの子女、のイメージ通り、K大女子学生の衣装は華やかだ。
しかし、半年前はみんなもっとふわふわどっしり豪華だったけど、今回は全体的にずいぶん軽くなってる。
よく考えたら、この暑さだものね。みんな、シミーズみたいなおっとこれ同世代以上にしか通じないわ、キャミソールっつうの?肩ひもが細い薄いドレス。
丈もひざ下ぐらいの短い人もいる。
でも、たとえ黒でもキラキラがたくさん散りばめられて、見た目も楽しませてくれる。
室内楽って、楽器以外あまり金を使わないで遊べるサークルだけど、衣装だけはみんなお金かけてるなあ。
あたしだったら続けられないわ。
あ、その前に入試に合格する脳持ってないんだった。
あとは、みなさん男女問わず、髪が黒々のつやつや。年齢って髪でもわかるね。
さて、今回のプログラムを載せよう。
プログラム№1 福田洋介「さくらのうた」
さて、申し訳ないが元々1曲めは聞くつもりがなかった。
吹奏楽のための作品だそうで、今YouTubeで聞いたらやっぱりあたしには理解しづらい。
ただし、高校生の吹部と指揮者まで涙ながらに演奏している動画を見て、もらい泣きしちゃったよ。
これを演奏したK大生たちも、吹奏楽経験があるのかもね。
2 スメタナ 弦楽四重奏曲第一番「わが生涯より」第一楽章
第一バイオリン奏者が、プログラム記載と変更になったとのこと。
え、待って、これ超難しいんだよ?急に「出られなくなった」と言われて代わりに弾けちゃうだけですごい。
スメタナといえば「モルダウ」しか知らない人がほとんどだと思うけど、これいいよー。緊張感あって。
冒頭、ビオラがめちゃくちゃかっこいい。ほんとは続くバイオリンだってかっこいいんだけどね。
ほんとは、もっと悲痛を叫ぶような曲なんだがな。
きっと、楽器がすばらしいんだと思う。温かい豊かな音がらくらく出ちゃうんだ。
3 メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第一番第1楽章
これも有名。ピアノよりむしろチェロが主役。
短調なのに幸せ感で満たされちゃうのが、メンデルスゾーンらしい。
ピアニストさん、ユジャ・ワンを思い出すようなヘアスタイルだけど衣装はあんなにド派手ではない。
バイオリンの音が輝く。チェロも上手なのに、あともっと音量があればなあ。
でも三人のタメがぴったり合ってて、気持ちよかったよ。
4 クルーセル クラリネット四重奏曲第二番第1・第3楽章
全く知らない作曲家。でも、あたしの仲間にクラリネットさんがいるから。
いい曲だったら彼に教えてあげて、レパートリーを広げてもらおうと思った。
うーん、作曲家には悪いが平凡。これじゃ、有名になれないはずだよ。
それにバイオリンがすっごく難しそう。うちの仲間でこれ弾ける人少ないと思う。
チェロさん、ほとんど楽譜見ないで、クラさんなどメロディ奏者の顔ばかり見ながら弾いてるよ。
合わせたい、という意欲がいいね。しかも軽く微笑みながら。
楽譜見なくても余裕で弾けるほど練習したのかな。
5 ウェーバー フルート三重奏曲第1楽章
え、待って。チェロの人、最初のスメタナでビオラ弾いた人だよ。すげー。
バイオリンとビオラの持ち替えならよくあるけど。
これも全く知らない曲。フルート・チェロ・ピアノのトリオ。
決して変な曲じゃないのに、魅力があたしにはわからない。やりたいと思えない、ピアノ難しそうだし。
6 ラブル ピアノ・バイオリン・クラリネット・チェロのための四重奏曲第3・第1楽章
これも全く知らない作曲家だけど、魅力はある曲。主役のクラリネットさんが上手だから伝わるんだろう。
これならうちの仲間のクラさんに紹介してもいいな。ただしピアノ難しそうだから、あたしは一緒に組めない。
7 モーツァルト ホルン協奏曲第3番 第1・第3楽章
やっと有名な曲が来た。楽しい。
このビオラさんも楽譜見ない。暗譜してるわ。ノリがよくて、表情が良い。
表情だけよくて上手くないのは見てるのが辛いけど、ちゃんと弾ける人なら観客までつられて体が動いちゃうよ。
8 ヤナーチェク 弦楽四重奏曲第一番「クロイツェル・ソナタ」第1・第4楽章
ちょっとクラシック知ってる人なら「え、なんで?クロイツェルソナタはベートーベンでしょ」って言うよね。
あのベートーベンのソナタを題材にトルストイが書いた同名の小説を、ヤナーチェクが音楽にしました。
はー、ややこしいなあもう。
あら、このビオラさん。この人、一年生のときバイオリンをめちゃめちゃ楽し気に弾いてたので印象が強いんだけど、ビオラに転向したのかあ。
あの時はあたしも大好きなショスタコーヴィチの可愛い作品だったけど、このヤナーチェクはとてもシリアスな曲。
かわいかった一年生が、四年生になったら別人の精悍な青年に成長してしまった。
もう就職は決まったのかなあ。K大ならいいお仕事できるだろうな。
できたら、卒業しないで院に進んで、来年も再来年も演奏を聴かせて欲しいぐらい。
9 ブラームス 弦楽六重奏曲第一番第2楽章
出たー。トリはブラームスの有名曲。
ビオラのおいしいメロディで始まるんだけど、ちょっとまだ経験が浅い人だな。
第一バイオリンとチェロが上手いから全体的には立派。
経験が浅くても、こんな名曲を上手な人と組んで参加できていいなあ。いい経験ができたことと思う。
ところで、前回のアンケート用紙にはリクエスト曲を書く欄があって、あたしはギッシリ名曲ばかり書いてきた。でも、名曲なら大学生だってよく知ってるから、あまり意味なかったかもね。
今回のアンケート用紙にはリクエスト曲の欄がなかった。
でも、プログラム最後に次回演奏会情報があったので助かる。もう苦労してネットで探さなくて済む。
そして、プログラムに挟み込まれたチラシを見て驚愕した。
この大学のオーケストラでも弦楽演奏会がある。
今回のサークルとは別団体。もっと長時間で、日吉キャンパス内だからうちから近くなる。
ぜひとも行きたいのに、あたしのオケ本番と同日だから行けない。めちゃくちゃ残念。
来年の動向をチェックしなければ。
うれしい予定が、またひとつ増えた。
コメント
9曲も聴くのは大変や
1・4・5は聴かんでもいいか
と思いつつ逆に聴いてしまう
演奏者が異なるとまた違うかもと思って
結果、今後はよはねすさん信じる
でもね、知らなかったけど
吹奏楽のさくらのうたは良いですね
課題曲になるだけ有りますね
そして今日のブログのハイライト
2番のスメタナで
“楽器がいいんだと思う”
ウプップ よはねすさんはこうでなくちゃ
ぎゃー!今後はあたしを信じるぅ?責任の重大さ、うなゆきさんの重さがひっしとあたしの肩にのしかかります・・・
でも結局1も4も5も聴いてくれちゃったのですか。さすがはよはねす教徒、会員ナンバー1を進呈いたしましょう。
教祖の教えその一、「思ったことはそのまま書く」
楽器をほめたら他をおとしめる、って知らなかったー。唯一の会員はウケてくれたけど。